オンライン連続講座

【生態智ワンダーランド~万物の霊性を求めて】

 

第3回「ゾウと森の生態智

大石友子×奥野克巳
ホスト:鎌田東二

 

タイのゾウ使いの村と、ボルネオの熱帯雨林で、ともに19年にわたりフィールドワークを続けてきた文化人類学者の大石友子さんと奥野克巳さん。今回はそんなお二人から現地で得た貴重な知見を伺い、ホストの鎌田東二さんを交え、生態智の奥義に迫ります。

 

<大石友子さんより>

私はタイ東北部の「ゾウの村」で暮らすクアイの人々とゾウとの関係の中で研究を行っています。彼らとの19年の関わりを、多元的な世界という視座から振り返ってみたいと思います。そして、クアイの人々とゾウがともに暮らすことはどのようなことなのか、クアイの世界とゾウの世界のズレと重なりから見えてきたことをお伝えします。

 

<奥野克巳さんより>

ボルネオ島(マレーシア・サラワク州)の熱帯雨林に住まう半定住の狩猟採集民プナンのフィールドワークに毎年春夏2回ずつ通い続けて、今年で19年目になります(コロナ流行期の2年半を除く)。彼らとともにいることで、これまでに分かってきたことの幾つかをお話ししたいと思います。


大石 友子 Oishi Tomoko

文化人類学/広島大学大学院国際協力研究科博士課程後期。タイ王国スリン県及びブリラム県のクアイの人々とゾウが暮らす地域で、人とゾウを含めた多種のアクターの交錯に関する人類学的な研究を行なっている。「ゾウの村」と呼ばれる農村と、観光開発事業、エレファント・ホスピタルを主な調査地としている。フィールドへの応答として失業ゾウ支援も実施。奥野克巳らとの共著に『モア・ザン・ヒューマン : マルチスピーシーズ人類学と環境人文学』(以文社、2021年)がある。

奥野 克巳 Okuno Katsumi

人類学者/立教大学異文化コミュニケーション学部教授。YouTube「聞き流す、人類学。」。ニッポン放送PODCAST「奥野克巳・吉田尚記の文化人類学ラジオ」。著作に、『ひっくり返す人類学』(ちくまプリマー新書)、『はじめての人類学』(講談社現代新書)、『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』(辰巳出版)、『マンガ人類学講義』(MOSAとの共著、日本実業出版社)、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(亜紀書房、のちに新潮文庫)など。

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。

1951年徳島県阿南市桑野町生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。



概要

日程  2024年9月29日(日)

時間  14:00~16:30

オンライン配信(見逃し配信あり)
受講料 一般:2000円

      会員:1500円

    学生:1000円

    会員学生:500円
※見逃し配信はオンライン参加のお申し込みをされた方全員に対し、講座終了後から数日内に、YouTubeの限定公開のリンクをお送りいたします。


※お申し込み受理の返信メールは自動返信ではないため、数日お時間をいただく場合がございます。