【宗教を考える学校】 2024年度
第6回「占いと宗教~呪術を求める人間のこころ」
鏡リュウジ
コーディネーター:鎌田東二×島薗進
心理学や精神医学のみならず東西の宗教にも深い関心をもったC.G.ユングは、易や占星術にも並々ならぬ関心をもち、しかも占いを「実践」していました。恐らく「占い」も宗教と同じく人のこころの深いところからの働きの顕れだと考えていたからでしょう。占いは英語ではDiviationといいますが、この言葉は「神的な」Divineと通じています。占いはもしかしたら宗教的なこころの働きのもっとも身近な側面といえるかもしれません。今回の講座ではユングと占星術の関係を手がかりとして宗教と占い、また呪術との関係を考えていきたいと考えています。(筆:鏡リュウジ)
鏡リュウジ Kagami Ryuji
占星術研究家、翻訳家。国際基督教大学卒、同大学院修士課程修了。
10代のころより各種メディアでポピュラーなものから硬質なものまで占星術、秘教に関する著述を展開、大きな支持を得、日本における「占い」のイメージを塗り替える。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事。日本占術協会外部顧問。著書『占星術の文化誌』『タロットの秘密』、訳書『魂のコード』『占星術とユング心理学』他多数。
鎌田東二 Kamata Toji
宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。1951年徳島県阿南市桑野町生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。
島薗進 Shimazono Susumu
宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。
概要
日程 2025年1月11日(土)
時間 14:00~16:30
オンライン配信
受講料 一般:2500円
会員:2000円
学生:1500円
会員学生:1000円
※1 見逃し配信はオンライン参加のお申し込みをされた方全員に対し、講座終了後から数日内に、YouTubeの限定公開のリンクをお送りいたします。
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