【宗教を考える学校】 2024年度

 

第4回「アフリカ呪術、アフリカ神社

村津蘭×江端希之

コーディネーター:鎌田東二×島薗進

 

アフリカと日本の宗教を比較すると、なにが見えてくるでしょうか。今回は、ベナンにおけるキリスト教系新宗教の憑霊文化について研究する村津蘭さんと、日本の神社や沖縄の御嶽にも通じるマダガスカルの精霊祭祀の聖地ドゥアニについて研究する江端希之さんのお二人をお迎えします。鎌田東二先生と島薗進先生をコーディネーターに、日本の呪術や憑霊文化、聖地巡礼のあり方と比較しながら、アフリカの宗教の深層に迫ります。


村津 蘭 Muratsu Ran

東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所助教。文化人類学、マルチモーダル/映像人類学、アフリカ地域研究。著書に『ギニア湾の悪魔―キリスト教系新宗教をめぐる情動と憑依の民族誌』(世界思想社、2023年・(公財)国際宗教研究所賞受賞)、論文に「悪魔が耳を傾ける―ベナン南部のペンテコステ・カリスマ系教会の憑依における想像と情動」『文化人類学』86―4号(2022年・日本文化人類学会奨励賞受賞)、映像作品として「トホス 」(2018年東京ドキュメンタリー映画祭短編部門奨励賞受賞)などがある。

江端 希之 Ebata Mareyuki

アフリカと日本の「異界」を行き来する、旅する「アフリ神主」(神主のアフリカ研究者)。日本人唯一のマダガスカル国家公認の伝統治療師。京都大学博士(地域研究)。宗教ジャーナリスト・新聞記者、京大研究員、阪大非常勤講師、和布刈神社(北九州市)権禰宜などを経て、現在、"弾除け神社"として知られる三坂神社(山口市)宮司。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任助教。2023年に初の単著『躍動する聖地: マダガスカル・イメリナ地方におけるドゥアニ信仰の生成と発展』(春風社)を刊行。専門はアフリカ地域研究、宗教研究。「多神教」の可能性を追求する。

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。

1951年徳島県阿南市桑野町生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。

島薗進 Shimazono Susumu

宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。



概要

日程  2024年10月19日(土)

時間  19:00~21:30

オンライン配信
受講料 一般:2500円

      会員:2000円

    学生:1500円

    会員学生:1000円


お申し込み

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