【宗教を考える学校】 2024年度

 

第2回「宗教と芸能の人間学-境界を往き来する人たち-

釈徹宗×鎌田東二×島薗進

 

宗教と芸能の関係を通して、人間や社会について考えてみる。きっとこれまで見えなかった一面が浮かび上がるに違いない。

特に今回は“語り”に注目したい。どうも日本ほど“もの語る”芸能が多様に息長く続いている文化圏は稀なようである。そして日本の話芸や語り芸は、仏教の説法を土壌にして花開いてきたことを見落としてはいけない。

宗教者も芸能民も、聖と俗、生と死、常民と非常民、現世と異界、さまざまな境界近辺をうろつく人たちである。彼らが生み出してきた語りに耳を傾けてみよう。(記:釈徹宗)


Syaku Tessyu

相愛大学学長。宗教学者。日本宗教学会常務理事。浄土真宗本願寺派如来寺住職。NPO法人リライフ代表。宗教思想や宗教文化の領域において、比較研究や学際研究を行っている。

論文「不干斎ハビアン論」で涙骨賞(第五回)、著書『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』で河合隼雄学芸賞(第五回)、また仏教伝道文化・沼田奨励賞(第五十一回)を受賞している。

近著に『喜怒哀楽のお経を読む』(朝日選書)、『住職さんは聞き上手』(晶文社)など。

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。

1951年徳島県阿南市桑野町生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。

島薗進 Shimazono Susumu

宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。



概要

日程  2024年7月15日(月)

時間  14:00~16:30

オンライン配信
受講料 一般:2500円

      会員:2000円

    学生:1500円

    会員学生:1000円


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