NPO法人東京自由大学 設立25周年企画
【宗教を考える学校 第2弾】
第3回「宗教にとって修行とは何か?」
内田樹×鎌田東二×島薗進
「修行」はこれに相当する欧米の単語が存在しない。training もexercise もpracticeも「修行」の意を尽くすことができない。宗教的成熟のための努力はひたすら先達に就いて道を歩むことであり、その目的地がどこかも、全行程のどこに自分がいるのかも分からないというのが修行の骨法である。自分の歩みを「神の視点」から一望俯瞰することができないという事実が修行の開放性を基礎づけている。(内田樹 記)
協力:一般社団法人日本信仰復興会議
内田樹 Uchida Tatsuru
思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授。1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科を経て、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。著作とともに、ブログなどのメディアを駆使して身体論、武道、教育、アメリカ、ユダヤ、日本などを縦横に論じている。その言論活動全般に対して、2011年伊丹十三賞受賞。現在、武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰。著書に『私の身体は頭がいい』『死と身体:コミュニケーションの磁場』『武道的思考』『身体を通して時代を読む:武術的立場』(甲野善紀との共著)『身体で考える。:不安な時代を乗り切る知恵』(成瀬雅春との共著)『日本の身体』など。
鎌田東二 Kamata Toji
宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。1951年徳島県阿南市桑野町生れ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。
島薗進 Shimazono Susumu
宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。
概要
日程 2023年9月16日(土)
時間 14:00〜16:30
受講料 【オンライン(見逃し配信あり)】
一般:2,500円
会員:2,000円
学生:1,500円
会員学生:1,000円
※見逃し配信はオンライン参加のお申し込みをされた方全員に対し、講座終了後から数日内に、YouTubeの限定公開のリンクをお送りいたします
※この講座は終了しました
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