【こころをめぐる冒険】
第2回「ともにあることとそれぞれであること:「対話」を問い直す」
永井玲依×竹之内裕文
コーディネーター:島薗進
孤立に落ち込み、あるいは孤立を恐れて日々を生きる。現代社会ではこのような状態が広がっており、逆にそこでこそ生きる意味への問いが鋭く発せられる。「手のひらサイズ」の哲学対話を試みる永井玲衣さん、死生学対話を踏まえコンパッション都市を目指す活動に取り組む竹之内裕文さんのお二人に「対話」の今を語っていただき、コーディネーターの島薗進さんを交えて鼎談します。
<永井玲衣さんより>
社会のなかで、大事と言われながら同時に軽んじられている「対話」を、あらためて問い直します。対話をおそれるとき、ひとはなにをおそれているのか。対話をつくるとき、何に抗っているのか。みなさんと一緒に、言葉を探したいと思います。
<竹之内裕文さんより>
一人ひとりが「それぞれである」ことを手放さず、「ともにある」ためには、どのようなことが必要になるのか。「対話」と「コンパッション」の可能性と相互関係を明らかにしながらに、この問いへの回答を試みます。永井玲衣さんとの出会いと対話を楽しみにしています。
永井 玲衣 Nagai Rei
哲学者。学校・企業・寺社・美術館・自治体などで、人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。連載に「世界の適切な保存」(群像)「ねそべるてつがく」(OHTABOOKSTAND)「これがそうなのか」(小説すばる)「問いでつながる」(Re:ron)など。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
竹之内 裕文 Takenouchi Hirobumi
静岡大学未来社会デザイン機構副機構長、農学部・創造科学大学院教授。専門分野は哲学・死生学。「対話」と「コンパッション」を柱に、国内外で幅広く活動している。哲学カフェ、死生学カフェ、哲学塾、風待ちカフェ、CC連絡会を主宰する。現在は松崎町のまちづくりアドバイザーとして「コンパッションタウン」の実現に力を傾け、日本コンパッション都市・コミュニティ連合(仮称)の創設準備を進めている。『死とともに生きることを学ぶ 死すべきものたちの哲学』(ポラーノ出版)により第14回日本医学哲学・倫理学会賞、また研究発表「『死』は共有可能か? ハイデガーと和辻との対話」により第8回ハイデガー・フォーラム渡邉二郎賞を受賞。
島薗進 Shimazono Susumu
宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。
概要
日程 2024年10月6日(日)
時間 14:00~17:00
受講料 一般:2500円
会員:2000円
学生:1500円
学生会員:1000円
当日会場にてお支払いください
会場 緑が丘文化会館
目黒区緑が丘2丁目14−23 日本
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※本講座は対面講座です。ライブ配信はございません。オンデマンド配信につきましては、講座終了後に別途ご案内いたします。
※この講座は終了しました
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