身体と霊性 Ⅳ

 

第3回「武道のスピリチュアリティー

内田樹×藤田一照
コメンテーター:瀧口康道

 

これまで奥義や秘伝とされていた武道のワザが、YouTubeなどで手軽に公開される時代となりました。そんな現代において、武道はどのような意味を持っているのでしょう。内田樹さんが合気道を始めた理由、藤田一照さんが武道に関心を持った理由を皮切りに、両者が武道を通して初めて見えてきた世界を語り合います。武道はスポーツや格闘技とどのように異なるのでしょうか。武道とスピリチュアリティーの交差するところには何があるのでしょうか。

また、元々は「敵を殺傷するための技術」であったものが変質して「武道」になったとする解釈や、空手・剣術といった各種の武道に分かれる以前の「原武道」といえるような存在についても考察します。

現代日本における武術家たちに持つ印象、現代武道の問題点、弊害、負の側面を含め、今後の武道への展望や期待、あるべき方向性などについても率直に語り合います。

13:00-13:30 境内案内(案内人:瀧口康道住職)

14:00-14:30 講演① 内田樹さん講演

14:30-15:00 講演② 藤田一照さん講演

15:00-15:10 休憩

15:10-15:40 対談(内田樹さん×藤田一照さん)

15:40-16:30 鼎談(内田樹さん×藤田一照さん×瀧口康道住職)

 

16:30-17:00 質疑応答


内田樹 Uchida Tatsuru

思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授。1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科を経て、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。著作とともに、ブログなどのメディアを駆使して身体論、武道、教育、アメリカ、ユダヤ、日本などを縦横に論じている。その言論活動全般に対して、2011年伊丹十三賞受賞。現在、武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰。著書に『私の身体は頭がいい』『死と身体:コミュニケーションの磁場』『武道的思考』『身体を通して時代を読む:武術的立場』(甲野善紀との共著)『身体で考える。:不安な時代を乗り切る知恵』(成瀬雅春との共著)『日本の身体』など。

藤田一照 Fujita Issho

僧侶、曹洞宗国際センター2代所長。1954年、愛媛県新居浜市生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程に在籍中、坐禅に出会い深く傾倒。大学院を中退し、禅道場に入山して得度。その後渡米し、以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導する。2005年に帰国し、現在、神奈川県葉山の「茅山荘」を中心に坐禅の研究、指導にあたっている。著書に『現代坐禅講義』『現代「只管打坐」講義』『禅 心を休ませる練習』、共著に『仏教は世界を救うか?』『禅の教室』『アップデートする仏教』『〈仏教3.0〉を哲学する』など。

瀧口康道 Takiguchi Kodo

天台宗瀧泉寺目黒不動尊副住職。仏教に留まらず東洋思想、中国武術・チネイザン・ロミロミなど幅広く学ぶ。 お寺でアップデートする仏教「青空の瞑想・青空へのヨーガ」も開催。 2015年世界的マリンバ奏者のフランソワ・デュボワ氏と瞑想CDを製作し、仏具で参加。 分かりやすく内容が深い法話にも定評がある。


概要

日程  2024年3月16日(土)

時間  14:00〜17:00

受講料 一律 3,000円+護摩木代1000円
会場  目黒不動尊・書院
           (東京都目黒区下目黒3-20-26)

※本講座の収益は、東京自由大学の島薗進学長が会長を務める宗教者災害支援連絡会を通し、能登半島地震の被災地に寄付いたします。


※この講座は終了いたしました